「おひとよしな人々が作る、きくらげ&椎茸」
東京の大手百貨店がこぞって注目
熊本県 人吉市 きくらげ&椎茸栽培
鷹乃産業 有限会社
異分野で培ったノウハウ生かし前代未聞のきくらげ栽培に挑戦!
精密機器の品質管理をする会社が、きくらげや椎茸を栽培する?一見素人にはわからない、なんとも不思議な取り合わせです。「とにかくやってみないとわからない。の精神で北は北海道まで勉強にいきました」とは、事業立ち上げ当初から奔走してきた主任の吉田憲一郎さんの言葉。ことの発端は、4年前に直面した工場の経営難でした。何とかして雇用を守りたい一心で新しい事業を模索していたところに地元の役場から「きくらげを特産品化して地域を元気にしてほしい」という打診が。それまで採算性が悪く栽培は難しいとされていたきくらげの栽培に、「地元の活性化に役立つことができれば。そして全国でもきくらげ栽培の成功例がないのならチャンスになるかもしれない」と、まったくの異業種からの参入を決意したそうです。
「長年積み上げてきた精密機器の豊富な経験と知識、ノウハウを農業の分野に役立てることが出来れば、きっとお客様目線の商品が作れるはず、と信じて未知の分野に踏み込んだ」と吉田さんは言います。
-
品質管理は最先端、栽培方法は、アナログ。2つのタッグで高品質を生み出します!
元々液晶ディスプレイの部品の品質検査と加工業務を手掛けていた企業ですから、「管理」や「測定」は得意中の得意です。きくらげの栽培でネックとなっていたのは、3~4割という高さの不良率。それを引き起こす大きな原因であった雑菌も同社の眼にかかれば、0.0ミクロンの単位で発見することができます。既存の技術を応用した独自の栽培方法を確立したことで、年間通じて出荷できる体制が整い、不良率は0.03%まで引き下げることに成功!現在は「高島屋」や「小田急」、「渋谷ヒカリエ」など関東からのラブコールが絶えない様子。目利きバイヤーイチオシの「バイヤーズセレクション」にも選ばれるなど注目を集めています。
「管理体制は農業分野では最先端ですが、栽培工程はやはり人の目と手を使って愛情かけて丁寧に育てています。この2つの相乗効果で質の高い生産物ができるんです」と誇らしげに話す吉田さん。 -
唸るほど旨いきくらげ&椎茸は、社員の笑顔なしには育ちません!
実に活き活きと楽しそうに働いているのは同社できくらげと椎茸栽培の中枢を担っている勘米良美雪さん。栽培工程の現場の第一人者でありながら、百貨店に趣けば持ち前の明るさでたちまち人だかりをつくってしまう”スーパーマネキンおばちゃん”。吉田さんからの信頼も厚い!また勘米良さんのエネルギーは止まることを知らず、昨年には野菜ソムリエの資格を取得。取材時には、きくらげの刺身に相性抜群のオリジナルドレッシングのレシピも披露してくれました。
オススメは、シンプルにお刺身に。
生きくらげのお勧めの食べ方は、いったん下処理(熱処理)をして、刺身に!椎茸は、ごま油と醤油をたらす「ホイル焼き」に。シンプルな調理法ですが、取材班全員が驚くほどの美味!いずれも素材の良さが際立つ逸品です。